息子さんのご結婚、おめでとうございます。
4人に1人が生涯独身のまま終わていくと言われるこの時代で、好きな人に巡り合い、結婚することを決めた息子さんは立派であり、あなたの子育てが成功した証です。
しかし、ほっと一安心、もつかぬ間。なんとも言えない寂しさに襲われているのではないでしょうか。
今、あなたにとって1番大切なことは、その寂しいという感情に振り回されてはいけないということです。冷静になって今この時を大切に過ごしましょう。
息子の結婚に対する寂しさは、一時的なもので、卒業式の時のセンチメンタルな感情と同じようなものです。
たいして好きでもなかった学校なのに「今日で最後」と思うと急にさみしくなり、泣けてくる。写真を撮りまくり、この一瞬一瞬を忘れまいと一生懸命記憶する。でも・・・卒業式の翌日になればケロリ。
卒業式が終わってしまえば、寂しさなんてほとんどありません。なぜかというと次のステージが待っているからです。
大学生活や社会人生活、そういった次のステージへの夢と希望があふれていて、過ぎ去った日々に未練はないのです。
そう、あなたの今の寂しさを定着させず一時的なもので終わらせるためには、夢と希望にあふれた次のステージを用意することが大切なのです。
今の感情に振り回されず、人生の新たなステージへ踏み出しましょう。
息子の結婚が寂しい|感情に振り回されない【5つのSTEP】
まずは、今自分が何を思い、何に寂しさを感じているのか「客観的」に理解しましょう。
これはすごく難しいことですが、ある事をすれば、非常に簡単にできるようになります。
それは「言語化」することです
思っていることを全て紙に書き出しましょう。それだけで「私はこんなことを思っていたんだ」と客観的に見れるようになります。
(例)【感情の言語化】
「一生懸命育てたのに、突然横取りされた!」→嫉妬している自分に気づく
「旦那と会話もないし、息子がいないと話相手がいない」→旦那との不仲が寂しさの原因
「息子の世話がなくなったら、生き甲斐がなくなる」→依存状態にあったことを認識[/open]
ある程度の歳までは、知識を身につけたり、人脈を作ったり、欲しいものを手に入れたりすることに価値があります。
しかし、子育てが終わり、自分と向き合う頃には、持っているものを出来るだけ手放して、身軽になることが重要です。
孤独とは、何かに向けて努力をすることで耐えられると言われています。手放す努力をすることで、身軽な自分になれ寂しさからも解放されます。
手放すものが分からないという人には、「10のしないことリスト」をおすすめます。「何かをしない」と決める事は、何かを手放すということです。
(例)【10のしないことリスト】
1.自慢話をしない
2.人に合わせない
3.人を羨ましがらない
4.すぐに腹をたてない
5.過去の失敗を後悔をしない
6.習慣にとらわれない
7.息子の話をしない
8.夫を無視しない
9.間食をしない
10.言い訳をしない
人間の欲求にはいくつかの種類がありますが、充実した人生を送るのに欠かせないのが「成長欲求」です。
人は何歳になっても「こうありたい」「こうしたい」と叶えたい自分の姿があります。
これからは自分で自分を満たす時代です。自分が何を求めているのかを考え、その欲求を満たす努力をしましょう。あなたを満たせるのはあなただけです。
(例)【成長欲求】
・いくつになっても何かを学んでいたい。
・「大事にいしたい」を思われる存在でありたい
・誰かの役に立ちたい
・子供や孫に尊敬されたい
・夫にとって「いい妻」でありたい
1~3のSTEPを踏んだあなたは、きっと「息子が結婚して寂しい」という気持ちは消え、「息子が立派に巣立ったこと」「息子を愛してくれる人がいること」「自分の隣に夫がいること」「やりたいことがあること」など、今あなたの手元にある大切なものに気づけたはずです。
あなたが本当に大切にしているものは何だったでしょうか。
自分の感情にとらわれず、凛と生きるあなたには価値があります。
さぁ、あなたにはどんな価値がありましたか?
夫にとって、息子にとって、嫁にとって、孫にとって、そして社会にとって。
あなたが見つけた自分の価値を大切にしましょう。
「寂しい」のは努力不足
STEP1~5を実践してみると、普段どれだけ努力をせず、感情に流されて過ごしていたかが分かったはずです。
「寂しさ」は誰もが持っている感情です。寂しさを感じないようにすることが大切なのではなく、どう付き合うかが重要なのです。
寂しさを紛らわしたり、その感情に蓋をしようとしてもそう上手くはいきません。下手をすると余計に寂しさが増します。
寂しさに耐える力を身につけましょう。難しいことに聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。
STEP1~5を実践したあなたはすでに息子さんの結婚に対する寂しさが和らいだり「なんであんなに寂しかったのだろう?」と思えているはずです。これが「努力」の効果です。
「努力」という行為は、感情に振り回されるのではなく、感情を自分で操る行動です。自分の感情を自分でコントロールできれば、意味もなくセンチメンタルになったり、必要以上の寂しさを感じることはなくなるのです。
息子さんの結婚が決まったり、実際に結婚してしまうと母親は寂しいものです。当たり前です。
息子は娘と違い、成長とともに離れていき、それこそ結婚してしまえば親などほぼ必要なくなります。親は遠くから黙って見守るしかなくなるのです。これを寂しいと感じるのは当然でしょう。
しかし、冷静に考えると、結婚していなくても息子はあなたの生活にそれほど関係がなかったはずです。子供の頃の様に「お母さん」「お母さん」と寄ってきてはいなかったはずです。
今のあなたは息子さんの結婚という節目でセンチメンタルになっているだけなのです。多少このセンチメンタルに浸るのは悪いことではありません。
しかし、ずっとこの寂しいという感情に振り回されていてはあなたは本当に大切なものを失ってしまいます。少しセンチメンタルな感情に浸ったら、あとはなるべく早くその寂しさから抜け出しましょう。
孫の誕生や、自分の新しい生活、夫との時間、まだまだ楽しいことがたくさん待っていますよ。